8/24インテでこんな本が出ます。

8/24インテでこんな本が出ます。

Peco!!!

Peco!!!

Tags: ping pong
Yutaka Hoshino!!!

Yutaka Hoshino!!!

Tags: ping pong
ペコさん!

ペコさん!

Tags: ピンポン
わたしの唄によって導かれるのは、ひどく単純な暴力。

わたしの唄によって導かれるのは、ひどく単純な暴力。

Tags: SARU
SURRENDER

SURRENDER

Tags: ピンポン

SURRENDER

嵌って抜け出せないか。
安寧も幸福も望まないのか。
そうじゃないだろ。
お前らは、


「…なんだいソリャ、」


学校なんて言葉忘れたようにバックレ決めてタムラに来たペコの首を見てオババが言う。

「んー、よそもんのジャリに絡まれたんよ。ふっかけられたんで買ったら、ちいとな。」

そうしれっと答えるペコは不二家のポップキャンディの包装をガサガサと音を立てながら開け、口に咥える。


「締められたのかい、穏やかじゃないねぇ。」

「んでも、たっぷり愛しといてやったかんね。」


ノープロっすよお、と笑みを浮かべるペコにオババはほとほと呆れたという顔を見せ、

「てめえもクソジャリに変わりねえんだ、卓球やってくんならはしゃぎすぎんなよ。あいつみたいに停学になんぞ。」


乱雑に置かれたパイプ椅子に座ってスポーツ雑誌をめくる青年をタバコで指す。


「おーおー、元ハゲメガネくん。」
「よお、ボンタンバカ。」

粗雑な応酬はいつものあいさつで、髪型も自由になったアクマは、ペコとはまた別の青春を謳歌し始めている。謳歌しすぎて停学になることもしばしばで、タムラにも顔を出すようになっていた。


「…ちいとツラかせ、オモテ出ろ。」
「オヨヨ、なんすかダンナァ」

こわいワァ、なんて形だけ怯えたフリをしたペコにアクマは黙って来いと言うと、申し訳程度に着てきたペコの制服のシャツ襟を掴んで引きずって行く。

「おめぇら、親御さんに心配かけんじゃないよ」


そのオババの言葉にアクマは後ろを向いたまま手を上げて片手間に返事をし、ペコは助けてくれろオババー、アクマに喰われるーなんてふざけた調子で喚きながらタムラを後にした。






「おめえなんでウルトラ自宅警備隊してんの?」


時期にはまだ早いカキ氷をシャクシャクと食べ、口のまわりが赤くなったペコはアクマに聞く。


「バイトのドカタのオヤジが給料ピンハネしやがったから殴ったらチクられてよ。」

「あらら、ゴシューショー様だぁ、もっと上手くやりなさいね。」

うるせえよ、とアクマは駄菓子屋横に乱雑に置かれたビールケースに腰掛け、上手くやるつもりは端からないのか慣れた手つきでハイライトに火をつける。


「…それスマイルか?」

問うアクマが指したのは自分の横のビールケースに腰掛けたペコの首。


「んー?ちげえよ。」

「…そんな真面目にばっくれんな。よりそれっぽいじゃねぇかよ。ジャリにやられたんなら他んとこにもアザあるはずだろうが。」

「んまー、よっく見てんねー。」


だいすきじゃんすかーオイラんこと〜、ペコは言いながら手を伸ばし、アクマの頬を人差し指でつつけばぴしりとはたかれ、つれないのねアナタ…なんてふざけた口調で言う。


「なんだ、DVってやつでも受けてんのか?…笑うようにはなったがよ、俺ァときどきあいつがこえーよ。」


アクマがそう言うとペコは食べる手を止めストローを口に加えたまま下を向いて微笑む。


「…黙んな、クソが。SMでもやってんのかよ。」

アクマは吐き捨てるように言う。


「…あながち外れちゃいねえな。イクとき締めっとね、すげーきもちーんすよ。」


「…っ!クソホモに加えてクソエムかよ、救えねえな。」

「凡人には見えねー景色っつーのもあんのよ。」

「正直その点については凡人を神に感謝すんよ。」

ほんとそれな、と自嘲するように笑うペコをアクマは見たことがなかった。


「…どうしょーもねえくらいらぶらぶなのね、俺ら。」


「スマイルがな、欲しがるんさ、俺んこと。そんでもって俺もあげてえなって思うんよ。スマイルの手で死んだらオイラをあいつにやれる。スマイルもオイラにおんなじこと思ってんのよ。しゃあないべ。」


笑みを浮かべたまま諦めたように言うペコに背筋が粟立つ。


「‥頭おかしいんじゃねえのか?」


「へっへっ、すげぇ大事ですげぇ守りてぇって思ってんのにそれと同じくらいそう思うんよ。」


「…死なば永遠ってか、安いな。」


そういってくれるな、アクマ。愛してんのよ、これでも。ペコは立ち上がって伸びをする。ヒーローであるはずの彼の背中が小さく見えた気がした。

「‥そんなわきゃねぇのはわかってんだ。
たぶんあいつはオイラが何しても受け入れるんだ。いっそのこと離れりゃいいんだけどそれもできねぇの。」

そんな顔をするなよお前。
違うだろ俺の知ってるお前らは強くて壊れないような。
乗り越えて強く思い思われた関係は、
均衡を保った円のようで壊れないんだろうとアクマは思っていた。

強すぎる思いは引力を持って、引き合ってぶつかりあう。悲鳴を上げる。


「びびってんのよ俺らは。」


空中に視線をやって自嘲ぎみなその姿は痛々しい。


「お互いのいない世界に一秒でもいるのが怖ぇのな。」

怖ぇなんて言うやつだっただろうか。タバコを深く吸って吐き出して、


「だったら一緒に死ぬってか?」

アクマはそう続けてやる。

「クソすぎて救えねぇ。説教する気にもなんねえから、もう仲良くおてて繋いで死んじまえよ。誰も泣かねえからよ、んなクソみてえな考えのお前らのことでよ。」

したら俺が海に流してやっから。

そう言うアクマにペコは少し驚いた顔をして、


「良いおともだちを持ってんよ、ほんと。」

目を細めながら笑う。

「‥今さらだな。」

「スマイルもスイソウ?が良いって言ってた。魚に喰われて食物レンサの中に入るんだってよ。」


「ほんと電波だな、お前ら。 そのスマイルは今日はどこだよ。」

「なに言っちゃってんのアクマ。自宅警備のしすぎか?今日はヘージツでしょうよ。」

「てめーが言うんじゃねえよ。」


今度会うとき気が向いてたら説教たれてやっから覚悟しとけって伝えとけ、そう言ったアクマはフィルターギリギリまで短くなった煙草を大きく吸ったあと指で弾き、弧を描いて飛んでいくそれをペコは目でおってみる。そしてアクマは立ち上がりポケットに手を突っ込み歩き出す。


「ペコ。」

呼ばれて頭を上げたペコの視界にアクマの背中が入る。

「‥死にてぇも生きてぇもおんなじだろ。」

ペコは面喰らったように少しだけ目を開いた後、笑みを浮かべて、


「頼りにしてんよ、アクマちゃん。」


甘えんな、クソッタレ 。

いつかの

いつかの

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国際電話

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